トヨタ自動車は 「マチホタル計画」を撤回すべきだ

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今朝の中日新聞に、トヨタ自動車が「マチホタル計画」なるものを推進するとの記事があった。夜間、歩行者の発見を容易にするために、ハイビームを使えと言うことらしい。

 

ちょっと待てと言いたい。

歩行者、自転車からすればハイビームなど迷惑でしかない。

これはつまり、自動車の利便性を維持したまま、即ち速度を維持したまま歩行者を発見しやすくし、事故を減らそうと言うことで、車目線以外の何物でもない。

夜間暗くて見えないのであれば、速度を落とせば良いのだ。見えないなら、安全が確認できないなら、まずスピードを落とす。それでも見えないなら止まる。これにつきるのだ。

歩行者目線で言えば、

ただでさえ、他人の命などなんとも思わぬ悪人でさえハンドルを握れる、殺傷力の高い鉄の塊がすぐ脇を走る恐怖にさらされているのに、夜見にくいからと言って、スピードを落とさずに歩行者の迷惑など顧みず、ハイビームで走るなどと言うのは、車目線の、自動車ユーザーの横暴以外のないものでもない。

 

道交法70条

(安全運転の義務)
第七十条  車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
 
ハイビームで対向車が走ってきて眩しいのは、歩行者目線では危害である。
 
どこかの山村の奥の林道や山道でケモノのこえしか聞こえないような道なら、ハイビームにして頂いて結構だが、そこそこ以上の町ならば、ハイビーム定位は明らかに非現実的であり、違法である。
 
 
以前の自動車フォーラムで、自動車工業会が同じことを言っていたので、トヨタが押し進めるのは不思議ではない。業界挙げての車優先政策の強行は、恐ろしい。