脱AICHIワースト運動における警察とマスコミとメーカーの癒着

 

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これらの記事は、現在愛知県で推進されている「脱AICHIワースト」なる交通安全運動である。

歩行者の反射材着用、ハイビーム定位化、いずれもクルマ目線、車優先思想から生まれたことは明白である。

 

歩行者への反射材着用の強要。

何度も言うが、外へ行くときに誰がいちいち反射材をもって出かけるのか。それこそ外を安心して歩けない、車社会の異常性を表している。

 

ハイビーム定位化。

 

記事中には、対向車がいるときはロービームに切り替えて、ということが書いてある。と言うことは、よっぽどのド田舎でもない限り、ハイビームで走ることは事実上不可能なのだ。

それに、対向車がいたら切り替えると言うが、そこに、歩行者・自転車が眩しいかどうかと言う視点や配慮はない。

当たり前か。クルマの速度を維持したまま歩行者や自転車を見つけようというのだから、歩行者が眩しかろうが知ったこっちゃないと言うことだろう。

と言うことは、やはり基本的にクルマが優先だから、歩行者はクルマの都合に従えと言うことなのだ。

 

しかし、道交法70条において、他者に危害を与えるような運転をしてはならない旨が明記されている。これにはハイビームのまぶしさによる苦痛も当然該当するだろう。

 

恐ろしいのは、これを警察が推進していると言うことだ。法執行機関である警察が、法を無視した施策を平気で訴えている。

 

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前回も書いたが、ハイビーム運転の推進は、トヨタ自動車、メーカーも推進している。

そして、地元紙中日新聞は、なんの疑問も持たず、メーカーも警察も全て正しいと言わんばかりの文面を掲載する。

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これは主催者一覧である。マスコミ、行政、警察、メーカー、言い方は悪いが全部グルである。地域全体で車優先社会を推し進めようとしているのである。

 

まさに自動車全体主義とも言うべき様相を呈している。これでは交通事件の撲滅など夢のまた夢である。